ご主人様の溺愛注意報!?
私は春翔の腕からすり抜け、ドアに手をかけた。




なのに...





トンッ...





「うそ、下手くそだね。聖南ちゃん」




私の顔に横に両手をおき、ドアを封じる春翔。




壁ドンなんかされても嬉しくないってのに...




「ねぇ、なんか余計なこと考えてない?」




「...ないですよ。あるわけないじゃん」




「じゃあ今考えてること言って?」




その言葉に私の中で何かがプツンと切れた。




「...っ、じゃあ遠慮なく言わせてもらうけど!!あんたいちいち距離近すぎるの!!あと触りすぎ!!

学校とかその辺の女と違って私は近すぎても嬉しくないから!!」




息継ぎもせずにお大声で全部言ってやった。




もちろん私は息切れ、いっぽうの春翔はニコニコ。




ん?ニコニコ...?



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