ご主人様の溺愛注意報!?
「私、戻ります」


「あら、もう平気なの?めまいとかしない?」


「はい。せっかくだし、このあとの授業は受けたいんで。」




私は保健室の先生にお礼を言って、まだちょっと痛む頭を気にしながらも教室に戻った。




「あ、聖南!!あんた大丈夫なの!?早退して休んだ方が…」


「大丈夫大丈夫!ただの気絶みたいだし。ごめんね弥栄、心配かけて」


「いや、聖南の不幸体質には慣れてるんだけどさ…」



不幸体質って言い方よ…


まあたしかに今日は朝からママがお皿割って、パパが時計なくして、遅刻して。


そんでもって階段から落下して気絶…


今日の運勢は絶対大凶だよ。



「もはや聖南、あんたお祓い行ったほうがいいんじゃ…」


「ちょっとやめてよ弥栄!そこまでひどくないっての!!」


「ま、夕方とか明日はきっといい事があるって思っときなよ」

「う…そうだね…」



ボジティブに考えないと、メンタルがきつくてやってられないよ。



< 9 / 262 >

この作品をシェア

pagetop