ご主人様の溺愛注意報!?
「あ、聖南と白波来た!もう、遅いよ〜!何してたの!」



「そうだぞ魁〜!」




班のみんなに追いついたと思うと、弥栄と町田くんからブーイング。




いや、あんたらが早いんだわ!!




「ごめんね聖南ちゃん、走らせちゃって」




「う、ううん!大丈夫...」




本当は心臓バックバクで息も上がってるけどね。




「やっだぁ、聖南ってば!なんで白波と手なんか繋いじゃってんの!?」




「「え」」




弥栄の声に、私と白波くんはつながれた手を見る。




「あぁ、これは私が走るの遅いから白波くんが引っ張ってくれただけだよ?」




「それだけ!?」




「うん、あたりまえじゃん?」




逆にほかになんかある?


いやいや、ないよ。うん。




「だってよ、白波。どーんまぁーい!」




「...うるさいよ平野」




「魁だっせぇ!!...って、イッテ!!地味に足踏むなよお前!!」




< 91 / 262 >

この作品をシェア

pagetop