先生。


「あ、あと放課後は数学準備室に来るように」





頬杖をついてニヤケを抑えていると、先生がそう付け加えた。



もしかしたら、怪しまれちゃうかもしれないのに堂々とそう言う先生。


それに、嬉しさとドキドキで心臓が潰れてしまいそう…



先生と本当に付き合ってから、好きはどんどん増えていった。



春休みは、家での仕事がほとんどだったから、くっつきっぱなしだったし。


今は本当に心の底から幸せって、胸を張って言える。



だから、新学期から嬉しいことばかりで、浮かれていたのかもしれない。



人生は幸せと不幸せの連続。



そんな事も知らずに私は、油断しすぎてたのかもしれないですね、先生…

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