先生。


玲太と遊んだ日、先生に会って。


私を突き放したくせに、余裕たっぷりな先生が気に入らなくて反抗した。





「あんたが裏で手まわしてるって知ってれば…」


「知ってればそんな事しなかったって?それじゃ意味ないでしょ」





あの日、先生はどんな気持ちだったの…?


きっと私なら、いなくなりたいって…そう思う。





「可哀想な自分に酔ってたんでしょ?悲劇のヒロイン気取ってたんでしょう?」





「先生は自分を突き放すから、他の男にフラフラして慰めてもらって。そんなの都合よすぎなんだよ」





悔しいけど、認めたくないけど…目に涙の膜が張るのがわかった。





「譲先生言ってたよ。あんなに楽しそうな顔してるのに、それを奪ってるのは俺だって」

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