先生。
「…優しいね」
玲太のせいにしちゃえば楽かもしれない。
でも、あの時私も玲太にときめいたのは事実。
私の話を最後まで聞いてくれて、心を軽くしてくれて、心が揺れなかったって言えば嘘になる。
それくらい玲太は優しくて、魅力的だった。
ミラちゃんにフラフラするなって言われて当然。
先生だけ見てる?ってあの時の私に質問したら、きっと即答出来なかった。
「川崎、頭上げろ。誰のせいでもねーんだから」
隣に立っている司は、玲太の背中を叩いて肩を引いた。
「二流の人間は、間違えて成長すんだよ」
「うっせ…」
司…
やっぱりあんたの存在は大きいよ…