先生。
先生は結果を見た後、私を見てゆっくりと頷いた。
‘‘合格率90%’’
司より1つ上のランクの大学。
死ぬ気で頑張れば、最低でも橋か棒にはかかると言われてきた。
先生がいなくなった今、私はすごく強くなった気がする。
夏期講習が終わってから、今日はバイトへ向かった。
街へ出て夜の仕事をしていた私が、可愛らしいカフェでのアルバイト。
お客さんは中学生から大人まで、親しみやすく店長もすごくいい人。
制服も内装も何もかも可愛いこのカフェは、学生の間では人気なんだ。
「潤ちゃん!」
「わあっ、今日も来てくれたの?」
「数学教えて!」