先生。


ここで知り合った人は、私を笑顔にさせてくれる。





「潤ちゃんまたね」


「また来てねー!」





私を、1人の女子高生として見てくれる。



いつしか、私にも居場所ができていたのかもしれない。





毎日毎日、追い込まれていく勉強も。


独りになった今だって。



私は、前を向けている。


後ろばかり見ていて、泣き虫だった頃とは変われたかな。





「潤ちゃんこれ。今月分ね」


「ありがとうございます」


「体に無理しちゃダメだよ」


「はいっ」





大人が大っ嫌いだった私が、こんな風に店長と話せてる。


それを教えてくれたのは、先生だったよね。

< 361 / 399 >

この作品をシェア

pagetop