先生。
ここで知り合った人は、私を笑顔にさせてくれる。
「潤ちゃんまたね」
「また来てねー!」
私を、1人の女子高生として見てくれる。
いつしか、私にも居場所ができていたのかもしれない。
毎日毎日、追い込まれていく勉強も。
独りになった今だって。
私は、前を向けている。
後ろばかり見ていて、泣き虫だった頃とは変われたかな。
「潤ちゃんこれ。今月分ね」
「ありがとうございます」
「体に無理しちゃダメだよ」
「はいっ」
大人が大っ嫌いだった私が、こんな風に店長と話せてる。
それを教えてくれたのは、先生だったよね。