先生。
玲太は自分の意思で警察になると決めて、無事警察学校に合格した。
司だって、もう受かるようなものだ。
本当は私と同じところを受けても通ったはずなのに、それは遠慮するらしい。
「はじめ」
丸1日を勉強につぎ込む生活は、私にとってモノクロな世界だった。
司や玲太と一緒にいないと色は無いし、音だってない。
先生がいたら、私どんな風に頑張ってたかな。
先生は、私の模試結果を見ていつも何て思ってるかな。
そう思うと、目の前に映る英文の内容は入ってこないし、握っているシャーペンには力が入る。
…ダメだ。
集中しなきゃ。