星の向こうできみを待っている。



「ねぇねぇ、お名前、なんていうの?」



突然、顔を近づけられ、びくっと体が震えた。


まつ毛長い…。

肌綺麗…。

この距離から見ても、シミの1つさえ見えない。

スキンケア何してるんだろう…。

…って、そうじゃなくて、名前。



「あ…、えっと…。星宮 希愛っていいます…」


恥ずかしさのあまり、だんだんと小さくなっていく語尾。

< 102 / 397 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop