星の向こうできみを待っている。

『母さんは…希愛を守って亡くなったんだ』



再び聞こえてきた、お父さんの声。





…なにそれ。


あたしを守って亡くなった…?


そんなの、小学3年生のあたしでも意味が分かる。


死ぬべきあたしが生きて、生きるべきお母さんが死んだ。






───…あたしが、お母さんを殺した。

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