星の向こうできみを待っている。


『やっぱり病気なんだね…。長く、生きられないって…信じたくないよ…っ!!』


お父さんに抱きしめられながら泣き叫ぶお母さん。

胸が痛くなった。



『へーちゃん…。あたし、この子産みたい。結婚したら、子どもは2人産むって決めてたの…!2人合わせて“希望”にするの。この子の代わりなんていない…。病気だとしても…長く生きられないとしても、この子はあたしたちの子。それは変わらないから…。へーちゃんにも、望夢くんにもたくさん迷惑かけちゃうけど、それでも産ませて…』


お母さんが自分を犠牲にしてまで守った命。

たとえそれが、小さくて、短い命だとしても守りたかったんだ。

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