星の向こうできみを待っている。
「ねぇ、そこのきみ」
突然肩をトントンって叩かれた。
振り返ると、茶髪の男の子。
耳にはピアスがたくさん。
首と腰にはアクセサリーがじゃらり。
重たそう…。
「俺らのクラス、お化け屋敷やってんの。よかったらどう?つーか1人?」
お化け屋敷って、颯斗のクラスかな?
でも、文化祭の定番でもあるよね。
もしかしたら、他のクラスかもしれないし…。
「2の4でしてるから、よかったらおいでよ」
その人の友達だろうか、彼の後ろからもう1人現れた。
雰囲気は同じ。
Theヤンキーって感じ。
だけど、颯斗で慣れているせいかな?
全然怖くないの。
それにね、確信したよ。
2年生でお化け屋敷って、絶対に颯斗のクラスだ。