星の向こうできみを待っている。

「ねぇ、そこのきみ」


突然肩をトントンって叩かれた。

振り返ると、茶髪の男の子。

耳にはピアスがたくさん。

首と腰にはアクセサリーがじゃらり。

重たそう…。



「俺らのクラス、お化け屋敷やってんの。よかったらどう?つーか1人?」


お化け屋敷って、颯斗のクラスかな?

でも、文化祭の定番でもあるよね。

もしかしたら、他のクラスかもしれないし…。



「2の4でしてるから、よかったらおいでよ」


その人の友達だろうか、彼の後ろからもう1人現れた。

雰囲気は同じ。

Theヤンキーって感じ。

だけど、颯斗で慣れているせいかな?

全然怖くないの。

それにね、確信したよ。

2年生でお化け屋敷って、絶対に颯斗のクラスだ。

< 150 / 397 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop