星の向こうできみを待っている。
「どこの学校?」
颯斗くんの質問返し。
「北浜高校…だったよ」
「過去形?」
「通えなくなったの」
入学式の日と手術の日がかぶって。
初めて高校に行ったのは5月。
その頃になると、仲のいいグループができていて、1人ぼっち。
休み時間はみんなと同じようにはしゃげないし、体育は見学。
勉強に集中して、休み時間は読書。
できることが限られていたから、1人のほうがよかったのかもしれない。