星の向こうできみを待っている。


それから、いろんなクラスの展示を見て回った。

射的やヨーヨー釣り、謎解きまで。



「次、颯斗のクラス行きたい!」


いつの間にか楽しくなって、テンションも上がってきた。


「分かったから、走るな」


校舎の3階に颯斗のクラスがある。

こんなに階段のぼったの久しぶり。

廊下を少し歩くと行列発見。

大きく、お化け屋敷と書かれた看板も。




「おう、颯斗!ビラ配り放棄して彼女と遊んでんだってな」



「おまけに、突然現れてショボい綿菓子作りに来ったってタケからメッセージ来たぞ」


「情報早すぎだろ」



受付にいる2人の男の子と颯斗は友達なのか、すごく仲が良さそう。この前病院に颯斗の友達が来た日も思ったけど、本当、みんなと仲いいんだな…。


毎日たくさんの友達に囲まれて、充実した日々を送ってる。

病院で退屈な毎日を過ごしているあたしとは住む世界が違う。

颯斗とあたしの世界はほんのわずかしか交わってない。

だからこそ、颯斗の世界をもっと知りたいだなんて、贅沢なことを思ってしまう。
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