星の向こうできみを待っている。
◇
「今日はありがとうね、楽しかった」
楽しい時間はあっという間に終わってしまう。
もう少し1日が長ければいいのに…。
「こっちこそサンキューな。疲れてない?」
「平気だよ!びっくりするほど元気」
こんなにはしゃいだのは初めて。
それなのに、全然疲れてなくて。
もう少し遊びたかったなぁって欲張ってしまう。
「颯斗~!片付け始めるぞ」
「おう、今行く」
少し遠くにいるのにはっきり聞こえる男の子の声。
それに負けない颯斗の声。
たったそれだけの光景なのに、なんだか微笑ましかった。