星の向こうできみを待っている。
繰り返される入退院。
テストさえもまともに受けられない状態で。
一生懸命頑張ってきた勉強にさえついていくこともできず、1年生が終わると同時に自主退学。
最後の最後まで友達ゼロ。
仲良くしてくれた子はいたよ。
心配してくれる子も。
だけど、友達かって訊かれたらそうじゃない。
「西高ってどんなところなの?」
「うるせー」
返ってきたのは、颯斗くんの低い声。
…え?
あたし、しゃべりすぎちゃった!?
これ、怒ってる?
ビクビクしながら彼の表情をうかがう。
だけど、不機嫌ってわけではなさそう。
いつもと同じ顔。