星の向こうできみを待っている。
「こっちに来なさい」
左腕を掴まれると、そのまま家の中まで引っ張られた。
「いたい…っ、離して!」
リビングまで引っ張られると、お父さんの手を振り払った。
掴まれていた腕がじんじん痛む。
「なんなの?」
低く怒りを込めた声でお父さんを睨みつける。
なんであんなことしたの?
あんな態度、颯斗に失礼だよ。
「そこに座りなさい。話がある」
光のない怒りに満ちた瞳。
何でそんなに怒られないといけないの?
あたし、何か悪いことでもした?
あたしがお父さんを怒る理由があっても、怒られる理由はないはずだよ?