星の向こうできみを待っている。
「とにかく二度と会うな」
「絶対に嫌。あたしは颯斗が好き。誰よりも愛しているの。お父さんがなんと言おうが、あたしは従わない」
「愛しているって…。まさかお前、あんなヤツと付き合っているのか!?」
「あんなヤツとか言わないで」
確かに見た目はチャラチャラしているし、目つきだって悪いヤンキーだよ。
でも、中身は全然違う。
優しい心の持ち主で素敵な人だもん。
誰よりもあたしがそれを知ってる。
「お父さんは絶対に認めないからな。すぐに別れなさい」
「認めてもらえなくてもいい」
誰かに言われて別れるなんてそんなの嫌。
そんな簡単に壊せるほどの決意じゃなかった。
悩んで、苦しんで、泣いて、やっと出した答えだもん。
誰になんと言われようが、あたしは颯斗と別れない。