星の向こうできみを待っている。
だから、あたしは決めたんだ。
限られた時間の中であたしは颯斗と生きていく。
残された時間を颯斗のためにつかうって。
「お父さんはあたしのことが気に入らないだけでしょ?本当にあたしのことを想っているならあたしの好きなようにさせて!」
「お前のことを想っているから言っているんだ。どーせ昨日今日の付き合いだろ。そんなの一時の感情に過ぎない。なんでそれが分からないんだ」
「分かりたくないよ、そんな考え!!」
確かに、颯斗と出逢って数ヵ月しか経ってない。
でも、この気持ちは一時の想いなんかじゃない。
自分でも、なんでこんなに颯斗のことでいっぱいなのか分からない。
ただ、一緒に過ごす時間は、今までに感じたことがないくらい幸せな時間になった。
一秒でも長く傍にいたい。
ずっと触れていたい。
そう思うのは颯斗だけ。
あたしは、どうしようもなく、颯斗のことが好きなんだ…。