星の向こうできみを待っている。

「颯斗くんはさ…「颯斗」」


「ん?」


「俺も希愛って呼ぶから、颯斗でいい。
“くん”いらない」


そっぽを向き、ほんのり赤く染まった頬。

…照れてる?


「…颯斗」


「ん?」


視線はそらしたまま。

そっけない返事だけ返ってきた。


「あのさ…」


なんとなく気になった。
特別な意味なんてない。
< 19 / 397 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop