星の向こうできみを待っている。
「この前あたしに、『すげー元気そう』って、言ったでしょ?あの時、あとどのくらい生きられそうに見えた?」
「…突然なに?」
「なんとなく…」
一瞬で空気が変わった。
同じ場所なのに、まるで別の空間に移動したみたい。
「…分かんねぇ。正直、今でも元気にしか見えない」
少しの沈黙後、彼の唇が小さく動いた。
気まずそうな横顔。
なんでそんな顔、しちゃうかな…。
「あたしもね、分からないの…」
乾いた声がこぼれる。
颯斗の赤く染まった頬は、いつの間にか元の色に戻っていた。