星の向こうできみを待っている。

『俺は、希愛が傍にいてくれるだけで幸せだ。希愛と過ごす時間が、俺にとって一番の時間だ。俺の幸せ願ってんなら、離れていこうとするな!』



…違う。

颯斗は怒っているわけじゃない。


あたしと違って颯斗は強いから、だから“別れる”という選択肢をとって逃げようとしても、颯斗がそれを許さない。


…適わないな、まったく。


そんなこと言われたら、余計離れられなくなっちゃうじゃん。


「ずっと、傍にいる…」


何があっても、あたしは、颯斗から離れない。

どれだけ反対されたとしても。

いつか絶対、認めて欲しい。

あたしたちの関係を。

颯斗という人を。


颯斗の隣にいられることがあたしにとっての幸せだから。
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