星の向こうできみを待っている。

迷うことなく告げられた言葉。

だったら、もっとあたしのこと突き放してよ。

大っ嫌いになれるよう、どん底まで突き落としてよ。


今にも泣いてしまいそうな複雑な表情しないでよ。

何で、颯斗が苦しそうなの?

あたしと一緒にいて嘘をつくことがそんなに苦しかった?

だったら最初からそんな嘘つかないでよ…。


「あたし、信じないから…」


絶対に信じない。

こんなの本心じゃない。


あたしは、あたしの知っている颯斗を信じる。

今、目の前にいる颯斗は、あたしの知らない颯斗。


だから信じない…。

そんな言葉、絶対に信じない…。
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