星の向こうできみを待っている。

「どういうこと?勝手に消したの…?」


「もう別れたんだろ。必要ない」


なんで、そこまでされなきゃいけないの?


「あたしは颯斗と別れた!それだけじゃ満足できなかった!?」


お父さんは思い出にすがることさえ許さない。

あたしたちの関係をなかったものにしようとする。

あたしと颯斗を繋ぐものは、本当になにも残っていないんだ。


「なんなのよ…みんなして」


胸の奥が張り裂けそう。

よく分からない感情にどんどん支配されていく。


「もう嫌っ!」


持っていたスマホを勢いよく投げ飛ばす。

こんな思い初めてで、どこにぶつければいいのかさえも分からない。

ただ、あたしの中にある激しい感情がどうしても抑えきれなかった。
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