星の向こうできみを待っている。
「は~やとっ」
気づけば寝ていて、放課後になっていた。
「なんだよ」
「お前さ、希愛ちゃんにフラれたからっていくら何でも落ち込みすぎじゃね?」
「別にそんなんじゃねぇよ。つーか、関係ねぇだろ」
こいつはなんも悪くない。だけど、この感情をどこにぶつければいいか分からない俺は、八つ当たりしかできなかった。
「そんな言い方すんなよ。元気出せって、な?女なんていくらでもいるんだから。なんなら合コンでも行くか?」
「行かねぇよ。俺は希愛以外の女に興味ない」
諦め悪いって思われようが、女々しいって思われようがどうでもいい。別れた今でも、俺は希愛を想っている。
どれだけ時間が過ぎても、忘れられるはずないんだ。
今までで、誰よりも好きになった人だから。