星の向こうできみを待っている。

「…チッ」


何考えてんだよ、俺は。

今さら心配したってできることなんかない。

それに、心配する資格、俺にはねぇだろ…。


「そっか」


そっけない返事をしてリビングに行くと、焦げ臭いニオイが充満していた。


「なにしてんの?」


「あ、はーくんおかえり。あのね、今日はママがご飯作ってるの」


…最悪。


正直、母さんの料理は食えたもんじゃない。

机に並べられた、焦げたハンバーグ。

べとべとのスパゲッティ。

レタスと皮付きのリンゴしか入っていないサラダ。
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