星の向こうできみを待っている。
「ばあちゃんは?」
「お風呂にはいってる」
「…俺、上にいるから」
「なんで!?夕飯は?」
「いらない」
「も~っ!そんなそっけないと希愛ちゃんに嫌われちゃうよ?あ、そーだ!今度家につれてき「うっせんだよっ!」」
…なんなんだよ。
みんなして希愛の名前呼びやがって。
「…くそっ」
部屋に行くつもりだったけど、やめて外に出た。
サーっと1月の冷たい風が俺の髪をなびかせた。
ふと、空を見上げれば無数の星。
だけど、どうしても綺麗だと思えなかった。
希愛がいないだけど、こんなにも違うのかよ…。
なぁ、希愛はもう俺のことなんか嫌いになったよな?
あんな最低なこと言っといて、まだ、想ってるなんて許されねぇよな。