星の向こうできみを待っている。

もう、あたしの中に真っ暗な世界はない。

多分、世界って目の前に広がる景色のことを言うんじゃない。

本当の世界はあたしたちの心の中にある。

その人の気持ち次第で美しくも汚くもなる。

あたしの世界は、颯斗がいるだけで果てしなく美しいものになった。

颯斗はどうかな…。

この空の下で、幸せな毎日を送っているのかな…。


「こんにちは。お隣よろしいですか?」


その時、1人のおばあさんが来た。

私服姿だから、誰かのお見舞いかな…。
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