星の向こうできみを待っている。
「出逢った時は名字呼び。付き合い始めて名前で呼び合ったわ。結婚したら”あなた”。子どもができたら”お父さん”。年をとったら”おじいさん”。一生の間でいろいろな呼び方をしてきた。天国ではどんな呼び方になるのかしらねぇ…」
人生で一番愛した人。
その人は天国で待っている。
その人に逢いに行けるからこそ、死ぬのが楽しみだと言える。
「…素敵ですね」
待ってくれる人がいる。
逢いに来てくれる人がいる。
世界でたった1人、愛する人がそこにはいる。