星の向こうできみを待っている。

「この世界に永遠なんて存在しない。全ていつか終わりがやって来る。だけどね、天国は永遠に続いているの。終わりのない世界だからこそ永遠の愛だって誓える」


おばあさんの言葉に胸がじんわり熱くなった。

死んでしまったら終わりはない。

2人は永遠に一緒にいられる。

そんな考え、今まで思いつかなかった。


「現実よりも天国の方が素敵だと思うと、死ぬことが楽しみに思えて来てしまうの。変ねぇ…」


照れくさそうに微笑むおばあさん。

恋に時間は関係ない。

出逢ったばかりだとしても、何十年一緒にいたとしても、相手を想う気持ちは変わらない。
< 263 / 397 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop