星の向こうできみを待っている。

夕方、西高の校門で待っているとたくさんの生徒が出てきた。

文化祭で来たときはお祭りみたいだったのに、今は普通の学校って感じ。

派手な髪にたくさんのアクセサリーをつけた人。

着崩した制服の人もいれば、私服の人もいる。


「あれ?希愛ちゃん?」


数人グループの集団が出てきて、その中の1人があたしに気づいてくれた。確か、病院に来ていた1人だ。


「だれ?」


「タケの女?」


周りの男の子はじろじろあたしを見る。

久しぶりに見るヤンキーは少しだけ怖かった。
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