星の向こうできみを待っている。

「いや、颯斗の彼女。ほら、文化祭の時にいた」


“タケ”と呼ばれた人は、そんなあたしを無視して軽く答える。

その瞬間、周りにした人たちの空気が変わった。


「マジ!?俺、知らねーんだけど!もしかして、最近颯斗が機嫌悪い原因ってこいつ?」


「バカ、お前言い方!」


颯斗、今、機嫌悪いの?

別れてだいぶ経つ。

それなのに、あたしが理由になるものなの?
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