星の向こうできみを待っている。

「でもさ、颯斗は希愛ちゃん一筋って感じだよ?期末の時だって、『赤点とったら希愛とツリー見に行けなくなるから』って大嫌いな勉強頑張って」


「授業中だって、居眠りしながら希愛ちゃんの名前呼んでるし」


「そういえば、この前合コン誘った時も『お前は好物の肉が世界からなくなった時、もやしが代わりになると思うのか』って言われた」


「なんだそれ。他の女はもやしかよ」


ゲラゲラ笑いだすみんな。

だけど、あたしはその時泣きたくなった。

壊れていたものが戻っていくような気がした。
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