星の向こうできみを待っている。
「話それちゃったけど、颯斗なら家にいると思う。けど、停学中だから会うのはまずいかな。俺らも、連絡とれねぇし」
「大丈夫だよ、また、会いに行ってみるから…。ありがとう…」
彼らに背を向け歩き出した途端、大粒の涙が頬を伝い道路に落ちた。
信じてよかった。
諦めなくてよかった。
あたしの心の中に颯斗がいるように、颯斗の心の中にもまだあたしがいる。
そのことが分かっただけで、たまらなく嬉しくなった。