星の向こうできみを待っている。

「は、や……と」


彼の名前を口にした瞬間、込み上げてきたものが一気に溢れ出した。


「お前、こんな時間になにしてんだよ!?」


「『なにしてんだよ』はこっちのセリフだよ!さっき、颯斗の友達に聞いたよ?停学って何!?颯斗が機嫌悪い理由ってあたしなの?」



教えてよ…。

本当のこと。


これ以上、嘘つかないで…。
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