星の向こうできみを待っている。

その想いを忘れないで


さっきは、確かに話ができるならどこでもいいいと思った。

だけど…。


「ただいま」


連れてこられたのは、公園から徒歩10分くらいの場所にある颯斗の家。


「ねぇ、これはこれでまずくない?」


「しゃーねぇだろ。俺、停学中だし」


でも…。


「はーくん!どこ行ってたの!お家でいい子にしてなきゃダメでしょ!」


颯斗が帰って来たのに気付いたのか、奥から颯斗のお母さんが出てきた。


「あら、希愛ちゃん。いらっしゃい」


急に来たにも関わらず、嫌な顔1つせず、にっこり微笑んでくれる颯斗のお母さん。

病院で会った時も思ったけど、本当、美人さんだな…。
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