星の向こうできみを待っている。

「だけど、あたしの意思で離れたいと思ったことは一度もない…。どんな時でも、傍にいたいって思うのは颯斗だけなんだよ…っ!?あたしの幸せ願ってんなら、離れていこうとするな…っ!」


あの日、電話越しできみが言った言葉、そっくりそのまま返してやる。あたしの中に残っている颯斗の言葉、ぶつけてやる。


「やっぱり、希愛はつえーよ。俺なんかより、ずっと…」


涙を流しながら、笑みを浮かべる颯斗。

それにつられるように、あたしもはにかんだ。
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