星の向こうできみを待っている。
唇が離れた時には、お互いの顔は真っ赤。
多分、何度しても、変わらないと思う。
ドキドキすることに、慣れるなんてできない。
それに、こうやって照れたりドキドキしたりする方が好きって実感できるから、できるなら慣れたくない…。
「…大好き」
そうつぶやいて、颯斗の胸に顔を埋める。
「知ってる」
多分、あたしって、欲張りなんだと思う。
颯斗といると、どんな時間でも幸せな時間になる。
だから、もっと一緒にいたいって思っちゃうし、伝わっていると分かっていても、また、伝えたくなる。
「…俺も、愛してる。希愛が思っている以上に…」
神様はまた、あたしたちに幸せをくれた。
だけど、同時にいじわるもする。
こんなに好きなのに。
こんなにもお互い想っているのに。
ずっと一緒にはいさせてくれないのだから。