星の向こうできみを待っている。
必要だから
「ねぇ、やっぱりいいよ…」
「ダメだって」
気づけば7時を過ぎていた。
だからそろそろ帰ろうと思ったのに…。
「もう暗いし。それに何かあったらどうすんだよ」
「でも、停学中じゃん」
送るか送らないかで言い合い、なかなか帰れない状態になっている。
「大丈夫だって、フード被ってマスクしたらバレない」
「ダメだよ!」
「大丈夫だつってんだろ。ほら、行くぞ」
あたしの手を引き、強引に部屋を出る。
もう…っ!
どうなってもあたし知らないからね…っ!
と、思いつつも、本当は少しだけ嬉しかったりもする。