星の向こうできみを待っている。
「あたしね、颯斗の手、大好きなの」
いつもあたしを助けてくれる、優しい手。
「もう、この手で誰かを傷つけないでほしい」
誰かのせいで、颯斗が汚れることないよ。
「絶対もうしない」
「あと、これに懲りたらもうあんな嘘かないで」
そっぽを向いてツンとした言い方。
あたしにだって颯斗が必要なんだもん。
離れていかれたら困る。
「もうしません」
あまりの素直さに思わず笑ってしまった。