星の向こうできみを待っている。

「あたし、お父さんに何言われようが従わない」


反対するならすればいい。

どれだけ反対されようが、もう怖くない。

負けたような、惨めな気持ちにはならない。


「希愛、それから颯斗くんと言ったね。2人とも家に入りなさい」


…あれ?

もっと他のこと言うと思ったのに…。

目の前にいるお父さんの雰囲気はどこか切なそう。

とても怒っているようには見えなかった。


「どう思う?」


思わず颯斗の顔を見て、訊いた。

だけど、颯斗もよく分からないという反応。

とりあえず、リビングに入るとそこにはお兄ちゃんの姿。
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