星の向こうできみを待っている。
「お父さん…あたし、ごめんなさい…」
酷いこと、たくさん言った。
たくさん傷つけた。
「悪いのはお父さんの方だ。どうすることが希愛にとって幸せか、2人を見れば分かるはずなのに見ようともしなかった。本当に、すまないことをした」
深く頭を下げるお父さん。
あたしは、今まで何を見てきたんだろう。
なんで、お父さんの言葉に耳を傾けようとしなかったんだろう。
もしもあたしが、もう少し周りを見ていればこんなことにはならなかった。
「はや……と!?」
ふと、隣に座っている颯斗を見ると、眉間に皺を寄せ、顔をしかめながらお父さんを睨んでいた。
その顔を見た瞬間背中がぞっとした。
いつの間にか頬を伝っていた幾つもの涙も急に止まった。