星の向こうできみを待っている。
「パンツ見えたよ。全然大丈夫じゃなかった」
何度も確認してよかった。
つい見落としちゃうところだったよ。
歩く分には問題ないけど、しゃがんだ時や階段を上る時は完全アウト。
「知らねぇよ。だいたい俺に訊くこと自体が間違いだろ」
「しょうがないじゃん。あたし友達いないんだもん!」
確か、北浜にもこれくらいのスカートの長さの子は何人もいたけど、みんなどうしていたとか覚えてない。
そういえば、西高に行った時は、もっと短い子がたくさんいたよな…。
本当にみんなどうしてるの…?
「んじゃ、折るのやめればいいじゃん」
めんどくさそうにお兄ちゃんが言った。
多分、お兄ちゃんにとっては何気ない一言だったと思う。
だけど、あたしの中ではビビビッてひらめく音がしたの。