星の向こうできみを待っている。
「意味はあるんじゃねぇの?」
「夢も希望もない。生きる意味さえ分からない。どれだけ死にたくても死ねない。それなのに、生きることさえできなくて。
あたしは、中途半端なところでしか生きられないんだよ。そんなあたしの願いごとなんて、誰も叶えたいとは思わない」
「叶わねぇから最初からしないんだ。なんかそれ、もったいなくね?」
「…颯斗にあたしの何がわかるの?」
死と向き合うことのない。当たり前のように明日が来る人に、死ぬ人の気持ちなんて分からないよ。
真っ暗な深い海の底で必死にあがいて。
それなのに、いつまでたっても光を掴むことはない。
あたしの気持ちなんて…。