星の向こうできみを待っている。
「1人で泣くなっつっても、結局泣くし。手のかかる彼女だよ」
「それでも、離れないでいてくれた。ずっと傍にいてくれた。優しい彼氏だよ」
「バーカ。1回離れたろ」
「離れている間も、ずっとあたしの心の中に颯斗はいたよ」
あたしの心の中から颯斗がいなくなった瞬間なんてない。
それは、颯斗も同じでしょ?
それにね、あの頃のこと、感謝してるの。
颯斗がいなくなって光がなくなった。
なんのために治療をしているのか、どうして生きなきゃいけないのか。
なにもかも分からなくなった。
それでも、諦めなかったからこそ今がある。
離れている間に気づいたことたくさんあるんだよ。