星の向こうできみを待っている。

翌日、病院に行くとさっそく先生から話を聞いた。

机の上にはたくさんの書類。

あたしが予想していたよりも難しい話。


あたしの心臓、今動いてるのが奇跡みたいなものなんだって。

手術するなら、体力的にもできるだけ早い方がいい。


ただ、手術が終わるまで体力が持つか分からない。

成功しても拒絶反応が起こるかもしれない。

それを抑えるために、免疫抑制剤を使った場合感染症になるかもしれない。

死ぬ可能性だってある。

それだけのリスクを背負った手術。


だけどあたしは、生きたい。

これからも、ずっと…。

たとえほんの少しの可能性だとしても、生きられる方に賭けたい。


「先生、あたし、手術受ける…」


たとえ、ダメになったとしても。

最後はあがいて終わりたいから。
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