星の向こうできみを待っている。

辛いだけなら


その日の夜。


夕飯を食べ終えたあたしは、ベッドで横になっていた。


「…うっ……」


突如襲い掛かる吐き気。

どうしよう…。


「はぁ…はぁ…」


なんで…?

なんで、よりにもよって今なの…?


乱れる呼吸。

胃の中のものが一気に逆流してくる感覚。


気持ち悪い…。


だんだん目頭に涙が溜まってきて、大粒の滴がシーツにシミを作り始めた。


もう、ダメ…。

耐えようにも我慢できなかった。


治まらない動悸。

視界がぐるんぐるんする。


…最悪。
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