星の向こうできみを待っている。

あれから数週間が過ぎた。

本当に死ぬのかと疑うくらい、最近は体調がいい。


「希愛ちゃん頼まれていたもの持ってきたわよ」


笑顔で病室に入ってくる看護師さん。


「ありがとう」


お礼を言って、渡されたものを受け取る。

それは、綺麗な青色の短冊とマジックペンだ。


今までは願いごとなんて無かったけど、今年は書くと決めた。ロビーに飾られる大きな笹に、あたしの願い事もつけてもらうんだ。





夕方、病室に来てくれるのは学校帰りの颯斗。

最近は学校が忙しいのか、いつも疲れた顔をしている。


……毎日来てくれなくていいのに。
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