星の向こうできみを待っている。
「颯斗、こっちきて」
ベッドの横に置かれた椅子に颯斗を手招きする。
「なに?」
不思議そうな表情を浮かべ近づく彼をぎゅっと抱きしめると、そのまま頭を撫でた。
癖のある黒色の髪。
優しい香水の匂い。
「どした?」
温もりのある低い声。
「いつもありがとう…。来てくれてすごい元気になれる。でも、無理しないでね」
「無理なんかしてねぇよ。俺が希愛に会いたいだけ」
それ言ったらあたしだって颯斗に会いたいよ。
すごい好きだもん。